12月の剪定は、樹木が休眠期に入る時期に行うため、木に与えるダメージが少なく、
剪定に適したタイミングです。
特に、冬の間に成長が止まる庭木は、この時期にしっかり剪定しておくことで、翌年の成長がスムーズになります。
以下に、12月の剪定に適した庭木の種類を紹介します。
12月に剪定する庭木
1. ツバキ（椿）
ツバキは冬に花を咲かせますが、花後の枝の整理が必要です。
12月はツバキの花芽を残しつつ、樹形を整える剪定に適した時期です。
12月のツバキ（椿）の剪定
伸びすぎた枝や枯れ枝をカットし、花芽を残すように注意しながら、風通しを良くするために軽く整える剪定を行います。
2. サザンカ
サザンカは晩秋から冬にかけて花を咲かせるため、花後の整理や枝の軽い剪定を行うのに適した時期です。
12月に剪定することで、風通しを改善し、病害虫の予防にもつながります。
12月のサザンカの剪定
花が終わった枝を整理し、風通しを良くする軽い剪定を行います。
不要な枝や絡み合った枝をカットします。
3. ヒイラギ
ヒイラギは比較的成長がゆっくりな常緑樹ですが、12月に軽く剪定して樹形を整えることで、冬を健康に越せます。
12月のヒイラギの剪定
枝が混み合っている部分を軽く整理し、伸びすぎた枝をカットして形を整える程度の剪定を行います。
4. クロマツ（黒松）
冬場の剪定は松の木に負担が少なく、「もみあげ」という古い葉を除去する作業が適しています。
12月はこのもみあげ作業を行い、風通しを良くする時期です。
12月のクロマツ（黒松）の剪定
枯れ葉や不要な枝を手でしごいて取り除き、全体のバランスを整える軽い手入れを行います。
5. モチノキ
モチノキは年末に向けて形を整える剪定を行うことで、春の成長期に備えることができます。
密集した枝を整理し、風通しを改善します。
12月のモチノキの剪定
内側に向かって伸びる枝や重なり合った枝をカットし、全体の樹形を整えます。
6. ゴヨウマツ（五葉松）
冬はゴヨウマツの剪定に適した時期で、樹木が休眠している間に枝を整理することで、翌春の成長を促します。
12月のゴヨウマツ（五葉松）の剪定
風通しを良くするため、古い葉や不要な枝を整理します。
強い剪定は避け、軽い手入れを心がけます。
7. サルスベリ
サルスベリは冬の剪定が推奨されており、12月は木の成長が止まっているため、樹形を整えるのに最適です。
12月のサルスベリの剪定
枯れ枝や不要な枝を切り落とし、風通しを良くするために樹形を整える剪定を行います。
8. バラ
落葉性のバラは、冬の休眠期に剪定することで、春の新芽の成長を促進します。
12月は、枯れ枝や古い枝を整理するのに最適な時期です。
12月のバラの剪定
古い枝や弱い枝を剪定し、風通しを良くするために整理します。
強剪定を行うことで、春の芽吹きを促します。
9. ケヤキ
ケヤキなどの落葉樹は、冬の間に剪定を行うことで、翌年の春に向けて樹形を整えることができます。
12月は剪定に適した時期です。
12月のケヤキの剪定
風通しを良くし、形を整えるために不要な枝を取り除きます。
強い剪定を避け、自然な樹形を保つようにします。
まとめ
12月は多くの庭木が休眠期に入り、剪定による影響が少ないため、剪定に最適な時期です。
特に、ツバキやサザンカ、ヒイラギ、クロマツなどはこの時期に軽く整えることで、翌年の成長を助けることができます。
また、バラやケヤキなどの落葉樹も冬の間に剪定を行うことで、春に向けて美しい成長が期待できます。
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