金木犀（キンモクセイ）の最適な剪定時期

キンモクセイ（金木犀）は、秋が深まるにつれて、小さなオレンジ色の花をびっしりとつけ、あたり一面を甘い香りに包み込む、秋の訪れを告げる花木です。

キンモクセイの香りは、ジンチョウゲやクチナシとともに、「三香木」の一つに数えられる、甘く濃厚な香りが特徴です。
その芳香は、人々の心を癒し、秋の深まりを感じさせてくれます。

金木犀は、その美しい花と芳香から、庭木や生垣としても広く利用されています。
秋の風景に彩りを添える、人気の高い樹木です。

そんなキンモクセイですが、剪定やお手入れはどうやってすれば良いか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、金木犀の適切な剪定時期についてお伝えします。

最適な剪定時期

金木犀の最適な剪定時期は、大きく分けて2つの時期が挙げられます。

1. 花後すぐの11月頃

この時期は、花を咲かせた枝を整理し、樹形を整えるのに適しています。
剪定によって樹勢を乱すことなく、翌年の開花にも影響を与えにくいので剪定に適した時期です。

2. 新芽が出る前の2月～4月頃

この時期は、樹木が休眠期に入っているため、剪定によるダメージを最小限に抑えられます。
樹形を大きく変えたい場合や、不要な枝を整理したい場合に適しています。

どちらの時期に剪定するのが良いか?

上記の2つの時期のどちらにするかは、庭の金木犀をどのように育てたいかによって異なります。

花をたくさん咲かせたい場合

花後すぐに剪定を行い、翌年の花芽形成を促すのがおすすめです。

樹形をコンパクトにしたい場合

新芽が出る前に剪定を行い、樹形を思い通りに整えるのがおすすめです。

金木犀を剪定する際の注意点

金木犀の剪定には注意しなければいけないこともあります。

夏場の剪定は避ける

夏は樹木が活発に生長している時期なので、剪定すると樹勢を弱めてしまう可能性があります。

冬の剪定も避ける

金木犀は寒さに弱いので、冬に枝を大幅に切り詰めるのは避けましょう。

剪定後は必ず切り口に癒合剤を塗布しましょう

湯合剤を塗布することで、切り口から病害虫が入るのを防ぎ、樹木の回復を早めます。

まとめ

金木犀の剪定は、11月頃と2月～4月頃の2つの時期に行うのがおすすめです。
どちらの時期に剪定するかは、あなたの庭で金木犀をどのように育てたいかによって決めましょう。
剪定する際は、上記に注意して、安全に作業を行ってください。